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*私の好きな秀才くん*勉強も出来て スポーツ万能で 何でもできる 私の好きな秀才くん。 *私の好きな秀才くん* ｢こんな問題とけないよぉ･･･｣ 数学を目の前に 机にへたれ込む私を 君はあきれ顔で見つめてる。 今回の中間テストで連続４回目の赤点。 なかなか先生も困ったもんだと 頭を抱えて悩みに悩んだ結果 学年一の秀才くんが 放課後わざわざ私のためだけに 居残って勉強会。 ･･･とか言いながら 彼はただただ本を読んでるだけで 教えてくれるそぶりなんて これっぽっちもないけどさ。 ｢お前が終わらしてくんないと オレも帰れないんですけど｣ そっけない君の言葉。 ･･･だよね。 君はきっと私のコト 嫌いだもんね。 知ってるよ。 知ってるもん。 それくらい。 君の口からきかなくたって バカな私にでもわかる。 他のみんなには とびきりの笑顔向けるくせに 私にはいっつもそっけなくってさ。 君の態度見てれば いやでもわかっちゃう。 ｢ほら、早くやって｣ ｢はぁ～い｣ でも私は好きなんだ。 すごくすごく好きなんだ。 一目惚れだったんだから。 入学式の時の君の笑顔に 釘づけになっちゃったんだから。 ちょっとでも長く君といたいから 簡単に出きるような問題も 自然とゆっくりといちゃって また君に怒られる。 ｢ったく、授業中なにしてんだよ｣ 怒っちゃった･･･？ 私のプリントを取上げて まじまじ見つめる君に ちょっとドキドキしてる私。 ちょっと意外な君からの言葉。 ｢･･･あってんじゃん。 ほら、やったら出来んだから。｣ そうやって微笑む君。 あ～･･･ 限界なんだよね、もう。 ｢ねぇ･･･｣ ｢ん？｣ ｢好き｣ 君の笑顔を見た瞬間 胸の奥がきゅんとなって 苦しくって 苦しくって 思わずでてきた 私のキモチ ｢私ね、君が好きなの｣ ｢な･･｣ あれあれあれ？ もしかして君 今･･･照れてるの？ 初めてみたよ、そんな君の顔。 ちょっと顔赤くしちゃってさ。 なんだかすごく かわいいんですけど｡｡｡ ｢イキナリ何言い出すんだよ｣ あ、 今さっきのセリフ撤回。 ほんっと かわいくないんだから(笑) ｢だって我慢出来なくなったんだもん。 スキなの。本気だよ｣ 信じてもらえないなら 何度でも口にするよ。 ｢君が好きなんだもん｣ 重い長い沈黙の中 ずっと目線をそらす君。 仕方なく 数学をとく私。 ｢ごめんね｣ 先に沈黙を破ったのは私だった。 ｢嫌いなヤツに好かれても 嬉しくないもんね。 うん。さっきのナシってことで｣ 耐えられなかったんだ。 君の困った顔を これ以上みるのはさ。 ｢いや･･･そうじゃなくって･･･｣ ｢･･･え？｣ ｢俺も･･･なんっていうか･･･｣ 君はさ 勉強もスポーツも 何でも出来るクセして 恋には少し てこずってるみたいね。 ｢“俺も”･･･なに？｣ ねぇ？ 君の言いたいことわかっちゃった。 ｢ねぇ、何？言ってくんなきゃわかんない｣ ねぇ･･･ 聞かせてよ 君の口から。 とびきりの 愛の言葉をさ。 ｢･･･スキだよ｣ 君の素っ気ない態度も なにもかも それは単なる照れ隠し。 ｢ごめん。聞こえなかった。 もう１回言って？｣ 聞こえたくせに 聞こえない振りして 君へのお願い。 何度も聞きたいの。 君のその声で 君の気持ち 聞きたいの。 ｢ねぇ、もう一回｣ ｢言わないって。 ほら、早く解きな｣ そういって 君はまた 何もなかったように本を読む。 まぁ～た そんなに照れちゃって。 ねぇ 私ね そんな君にまた 恋しちゃった。 勉強が出来て、スポーツ万能で、そいでもって 女のコとの関係もいとも簡単に築く!! なんて男の人、嫌(笑) なんかやっぱどっか欠点ほしいなぁ。 だからこの人には 恋愛ベタになっていただきました。 恋愛ベタな男の人ってなんかスキ。 照れる姿がたまんなくスキ。 とか言い出したら私ももうおばさん？(笑) * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * 感想やメッセージ残してもらえると嬉しいな(^^) →bbs 読んで下さってありがとうございました☆ 良ければ他の作品もどうぞ☆ →Top ジャンル別一覧
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